801takaさんのおもてなしオーディオ

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基本理念

ワイドレンジ、ハイスピードが基本、情報量の多さ→多彩な表現力→ソースの中の音楽性が出る

こちらが801takaさんの基本理念になります。これを念頭に置いて、以下をお読み頂ければと思います。

システムの音の印象について

まずは音です。一言で言うならハイクオリティで多くの要素において隙がなく、音楽的ということです。音楽がすっと入ってくる音で、気づいたらいつの間にか音楽を聞いているのです。抜きん出たシステムでよくある現象なのですが、リファレンス音源で音質チェックをさせて頂いていたはずなのに、ハッと我に返るとただ音楽を楽しんでいました。音質の細かい部分をチェックするより前に、圧倒的表現力で音楽を聞かされるのです。

基本的な基礎クオリティを隙なく積み上げて、その上で音楽的チューニングをしたようで、その順番を取り違えていないと思います。私自身も音作りや音楽性は基礎クオリティを限界まで引き上げてからが望ましいと感じていますのでその点では目標となる鳴らし方です。

もちろん注意して聞くと音質面では他の超越したハイエンダーと比較して劣る部分もあります。そういった凄いシステムを聞いたときの第一印象も同じ様に、気づいたら音を聞かされています。しかしそれらの超越システムでは「〇〇の音が凄い」という感想が出るのに比較すると、ここはちょっと違います。行き過ぎた部分が目立っておらず自然に音楽を聞いているのです。

まるで気づかないうちに高度なおもてなしをされて自然とくつろいでしまうようなそんな体験です。もちろん優しい曲だけじゃなくて激しい曲であれば相応に感じるので、この例えは一例であって適当ではないかもしれません。とにかく言いたいことは、音質の精度ではなくて音楽性に集中できるシステムであるということです。

これはなかなか体験したことのない感覚です。高度なバランスがなせる技?と思いましたが、かなり長時間聞いていてもなかなか深く真相にたどり着くことが出来ませんでした。

音質面の特徴

まずNautilusシリーズでセッティングはしっかり決まっていますので定位はかなり良いです。ほかと一番違う特徴はハイレベルな帯域が低域にあることです。ありがちなパターンとしては細部を丁寧に神経質に仕上げていった結果の印象として、低音より高音が目立つ、悪く言えばハイ上がり気味になることが多いのですが、ここが逆です。最も低音の存在感が目立っており、中、高より低音のほうが特筆して質が良い、または存在感や実体感がある、と感じます。

かつての評判としてNautilus 801の低音はかなり鳴らすのが難しいと言われているので、これは非常に高度な仕上がりだと思います。

感じたのは大抵の人が陥るオーディオの罠にハマっていないシステムだということです。それはどういうことかというと、全体の俯瞰を維持した上で顕微鏡を見るように細部の改善に取り組んでいくやり方です。木を見て森を見ずというように、大きな欠点を孕んだまま微細な改善のみに目を奪われてしまうことは、結局システムのバランスが永遠に改善しないことと同じです。オーディオではそのような効率の悪い対策でもしっかり音が良くなってしまうところが落とし穴なのです。

自分はオーディオの最終結果は正方形の面積に例えています。辺の長さを投資(お金だけでなく労力も含め)、面積を音質だとすると、同じ投資なら辺の長さが等しい正方形が最も面積が大きくなります。短辺をそのまま短いままに長辺のみ伸ばしていくことは投資効率が悪いのです。実際のオーディオではこれが超多次元に軸があります。まだ見ぬ軸を探しそこを先に改善する方が効率が良いのですが、そのようなまだ見ぬ弱点を見つけ効率的に対策することは難しく、すでに見えている軸を伸ばす対策に目を奪われることが多いかと思います。自分のシステムが絶対だと考えているような自信過剰では見えない軸がある事が多いでしょう。

しかし、801takaさんのシステムは短辺が殆ど残されていないようです。もしかしたら最初から短辺の改善を本能的に意識しており、さらに仕上げとして微細領域まで対策されているシステムではないかと感じました。

音楽性の幅、浸透力が高い

音質というより音楽のバランスが非常によく、ジャンルごとにシステムやケーブルを切り替えています。通常システムでも対応力が高いですが特化したシステムのほうがやはり説得力は高かったです。初めて聞いた曲であっても、その音楽に素直に感動できる、聞いたことがある曲であってもその音楽の良いところを再発見しやすい、こういう特徴がありました。

これは音楽への高度な理解とシステムの最適化によるものです。そしてその感性に個人的に違和感は感じず、音楽性と音質のマッチングはとれていると感じられました。

具体的には、激しい曲はダイナミックに、エネルギーを感じるように、美しい曲はより華やかに、哀愁を感じる曲は暗くしっとりと、このように多様な音楽に適応する柔軟性がシステムにありました。文章だと味気なくしか書くことができませんが、音楽で感動したことがある方ならどういう意味か理解していただけるものと思っています。

正直自分があれこれ評価できるレベルではないかもしれません。普段なら音質的には欠点だと感じる音質的特徴も、音楽とともに説得力を持って鳴らされていたのがとても印象的です。高度に音楽と音質を理解していなければこれは出来ません。

当日鳴らされていたCDをよく見ると、システム構成と音量の指定がすべてにメモされていたのが印象的です。これを鳴らすときはこの音量でこの構成、というところまで普段から追求しているという証拠です。

どのようにして現在のシステムを作ったのか

普通の人にとっては未知の欠点を見つけることは大抵難しいものですが、どうやって欠点を解消しここにたどり着いたのかはとても興味があるところです。これは皆さん興味があるかもしれません。とても興味があったので聞いてみました。最初は国産の低価格からスタートだそうです。しかしそこからが違います!

なんと音を試聴してあまり迷ったことはないそうです。比較的最初から必要な要素を理解しており、あれこれ取っ替え引っ替えや迷ったりしていないそうです!天才的ですね。最初から音楽性や音質をよく理解しており無駄のない投資を繰り返してきたということのようです。

これでは普通の人はどのように参考にしたら良いのかわかりませんが、私個人の経験からするとまずはとても良い音を聞いてそれを覚えて真似から入って最後は自分の音を探していくことでしょうか。最初はとにかくハイレベルな再生音を知ることが最初な気がします。良い音を知らなければどこに向かったら良いのかわかりません。良い音を知らずに好みという迷宮に入るといつまでも答えが見つからないということはあると思います。

ウーファー駆動とハイエンド評

ここは詳しく書いてよいのか迷いましたのでとても簡単にだけ書いておきます。最初はNautilus 801をいまだに使う理由です。重く鳴らしにくいウーファーに拘る理由はサイズと重量にありました。そして1chに1つのユニットということ。音がにじまないからです。2つ以上のユニットがあると個体差や動作ズレなどがありますので100%同じ動作にはなりません。しかし1つであればそれはありません。そしてサイズと重量からでしか得られない音、この2つを同時に追求した結果ということのようです。

もう一つはパワーアンプの電流供給を強く意識しているということです。これにより重いウーファーを強力に制御します。確かにこの理念に違和感はありません。重いウーファーから逃げることなく確信的にそれを追求した結果がこの存在感の高い低音ということかもしれません。

ハイエンド評についてはあまり詳しくは書けませんが、上記のような流れから、このシステムは現代的なハイエンド志向とはちょっと違うということだけ書いておきます。しかし出ている音楽は本物でした。ここからわかることは、オーディオの答えは最新のものが最高ではないという可能性です。少し前にPCM-501ESの記事もありましたし、謎男さんの家でも感じました。現代ハイエンドは全てにおいて最高、ということではないかもしれません。少なからず得たものと失ったものがあるように思いました。

ご挨拶

空気録音で圧倒的な浸透力を感じ、ぜひ実際の音を聞いてみたいと思っていました。突然の申し出にも関わらず快く受け入れてくれた801takaさん、素晴らしい音をありがとうございました。

最後に大事なうどん!

四国なのでこれは外せませんね。とても美味しかったです。食レポは得意じゃないので写真だけアップしておきます。

あと四国の噂が本当か確認しました

  • 朝うどんは一般的なのか?  → NO
  • 風呂うどんは一般的なのか?  → NO

意外と普通でした。

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