新年のミックス素材&ベスト3の追加情報

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みなさまあけましておめでとうございます。今年もどうなるか不安なInnocent Keyですが、それなりによろしくお願いいたします。

本日は新年のなか空気を読まずにミックス素材をアップしたいとおもいます。ですがここでアップする内容は次回作のベスト3の収録予定楽曲となっております。ベスト3は100曲近い内容なので1-2曲アップしても全体のコンテンツから見たらほんの一部でしかありません。なので今回の記事はミックス素材アップ+ベスト3の簡単な予告も兼ねた内容としたいと思います。

ベスト3収録内容の追加情報

先日簡単に情報を書きましたが、収録は溝口ゆうま氏が在籍していた範囲までです。それ以外にいつもどおり有力ゲストさまによる新曲、そして今回はとらのあなのゲスト楽曲(こちらはゆうま氏作も含まれます)、さらにイオシスとA-oneへの提供楽曲のうちyohineが制作した東方関係ほぼ全て、これらも収録する予定です。とらのあな関係は「わかさぎ印のさしみちゃん」までの収録となります。このような追加楽曲があるのでいままでのベストよりもさらに収録曲が増えているわけです。

またいままでのベスト同様、PV、グラフィック、ラフ画、デザインデータ、没音声、仮歌、24bit音源など、多様なデータも同時収録となります。今回もお世話になったゲストさまからのコメント、メンバーによる製作時のコメントなど、読み物も収録します。

今回は楽曲数が非常に多いので1層のDVDディスクでは入りきらない見込みなので2層DVDになりそうです。なので価格を今までの1500円から2000円にアップさせてください。内容は相応に増えていますため、どうかご了承願います。それでもほとんどのサークルのベスト盤よりずっと内容は充実しているはずです!

ベストの1-3まででイベント価格5000円ちょうどになります。これでInnocent Keyの黄金時代?の楽曲はほぼ全て揃います。

今回のミックス素材について

最近Twitterでにしやまさんという方が良くミックスキットをアップしていて、全て音源はDLさせてもらっていて内容のチェックもしているのですが、残念ながら以前にこちらでアップしたオケ系楽曲以外は自分の音楽性と違いすぎるため、原曲の音楽性や意図をきちんと汲んだミックスを作れる気がしないので最近のものには手を出していません。本当はプロ志望なら幅を広げるチャンスなので積極的にやるべきですが、私は制作関係からは引退希望なのでそこまではやれないような状況です…。

しかしこういう動き自体はすごくいいなと思っているので、ここでアップしているのもそこから刺激を受けてます。そしてこちらでアップするものは彼のコアの音楽性とは確実に方向性が違いますからアップする意義もあるし、今後こういう動きをする人が少しでも増えていったら色々な方向性の曲が増えていって良いんじゃないかと思っています。特別好きな曲なら色々な楽しみ方もできると思います。

ということでこちらでは基本的に古いもの、ちょっと偏ったセンスの曲しかありませんが、これからも時間があるときにミックス素材については追加していきたいところです。なおこちらでアップするものについては報告の必要はありません。積極的にやってくれとかも一切言うつもりはないです。さすがに素材を流用して別の名義の作品にするとかそういうのはダメですけれども。

次に、アップする楽曲とミックス素材の話になります。前回は東方スイーツよりGrilled Birdをアップしましたが、あの曲はちょっと特殊な曲なのでなかなかミックスが難しいような気がしています。楽器の構成や音の組み立て方もちょっと異端だと思っているのであまり一般的な楽曲制作の参考にもならなかったようにも思います。

なので今回はもう少し一般的というか普通の曲に近い感じのものを1曲、もう一つはまた前回とは違う意味で変わっている編成の曲の2曲を一気にアップしてみたいと思います。もちろん楽曲制作時のこだわりポイントや制作手順についても書きます。この記事はできるだけほかの人から見て何か参考になりそうな部分については最低限書いていきたいと思っています。

1曲目「Lost the Past」

この曲はA-oneさま向けゲスト提供として制作した曲です。制作クレジットは次のような感じです。

編曲:yohine
作詞:溝口ゆうま
ボーカル:大瀬良あい(ミックス素材のボーカルはRayna)
Cutting Guitar:しゃばだば( SoundCYCLONE )

width: 600 : 600

 icon-download 24bit wavパラ素材 + Midiデータ

一応東方アレンジ曲ですが原曲のメロはサビ部分にしか使っていません。それ以外はオリジナルの構成です。個人的にA-oneのイメージは全然アニソン系っぽくない方向性だと思っていたので、あえてInnocent Key向けの楽曲とはぜんぜん違うイメージの仕上がりになるように意識して作りました。曲の中であえて意識した特徴付けとしては、少し大人っぽいコード進行とフレーズ、音数は少なめ、ベースがよく動く。大雑把すぎなのですけどこんなイメージです(ちゃんと出来ているかわかりませんけど・・・)。

とはいえ余りこういう方向性は元々そんなに得意ではないので付け焼き刃なハウス風?というところかなと思います。正直この曲は世間で全然評価は良くなかった曲なので個人的には頑張って作ってみましたが余り出来は良くないのでしょうね。このあたりは正直自分ではよくわかりません。この手のジャンルは精通していないのでジャンル純度という意味での出来は良くないと思うのですが、この曲くらいしかこういう方向性の曲が無いのであえてこれを選んでアップしました。

まずは当時の完成品です。ミックス素材のボーカルとは違うバージョンですが、全体での音楽のニュアンスはこちらのほうがいいのでこちらを参考用データにします。

制作過程

この曲に限りませんがいつも最初はコード+メロだけのラフから作ります。しかしイオシス内の制作進行は全員の進捗を随時確認できるように進めていたので今までいろいろな人の制作過程を見てきていますが、実際に曲にとりかかる手順は人によって色々な順番で作っています。自分は最初に全体構成とコードまでを決めてからアレンジに入ることが多いです。

この曲の場合は一番最初はこんな感じです。

個人的には最低限コード進行がないと音を正しく置くための足がかりがないので(相対音感が弱いことも原因です)全体を見えるくらいまではリズムなしでこの状態でそれなりに吟味します。いきなり色々なパートやリズム隊を入れるとどうもその音にイメージを引きずられて最後まで煮え切らなくなることが多いです。よほど確定しているイメージがない限り余計な音を入れずに全体構成まで作ってから先にすすめるのが個人的なやり方です。このほうがあとからイメージを膨らませやすいからです。

ですがいろいろな人を見ているとこの辺りは別に正解はないみたいで、器用な人は曲のジャンルによって作りはじめる順番を変えるパターンも有るみたいです。一番よく見かけたのは最初にリズムループを置いて、そこにベース+メロだけまたはコード+メロの編成から始めるパターンですね。楽器が得意な人はリズム+持ち前の楽器でスタートしているようです。

次に生ギターの依頼についてです。今回の曲はワウ系のギターをSoundCycloneのしゃばだばさんに依頼しました。この手の音は打ち込みだとなかなか難しいですので今回はあっさり打ち込みはあきらめて生演奏にしました。依頼のとき参考用で渡した音源データはこんな感じです。これとガイドメロなしのバージョンを渡しています。できるだけ雰囲気やイメージを伝えられるところまで完成度が上がっていると意図に近い演奏になるのではないかと思います。

演奏を依頼する場合、普通は依頼する該当部のコード表を作って渡すのですが本人に聞いたら別にいらないということで今回は最低限の情報でやってもらっています。その時に渡したテキストデータがこれです。>ぎたーの依頼内容ですyohine

ここで上がってきたデータを追加して、あとは同時期に作詞やボーカル収録も行い、アレンジでもの足りない部分を追加&煮詰めてこの曲は出来上がりました。この曲はそんなにいろいろ考えて作った覚えはなくて、雰囲気をとにかく狙い通りに近づけることを考えて作ったような記憶です。

なおこの楽曲で重要な使用音源は次のとおりです。

  • 弦:QLSO gold
  • 金管、サックス:Broadway Bigband
  • 歪みギター:Colossus 56 stratocaster

Broadway Bigbandとか当時超高額音源だったのですが今はもう音楽やらないのでもったいなさ過ぎる状態です。これは非常に融通が聞いてアンサンブルでもソロでも使える音源なのですごくお薦めできますが問題は価格でしょう。

2曲め「陽だまり猫だまり」

当時イオシスのメンバーとして作成した曲です。メンバーで最初に作った曲なのでかなり気合を入れて作った覚えがあります。特設に2008年の夏ってあるのですが8年も前なんですね。

編曲:yohine
作詞:ひくら
ボーカル:宮簀月菜

 icon-download 24bit wavパラ素材 + Midiデータ

参考用の古い完成品

この曲は猫を直接的に音楽でイメージした楽曲です。この手の表現はやっぱオケ楽器が良いと思っているので編成にはオケ楽器をかなり多用しています。

イントロでは猫のきまぐれでつかみどころのない部分を表現、2:40くらいからの間奏の前半の激しい部分は元気に遊びまわっている様子、間奏の後半の静かな所は遊び疲れてお昼寝、そのあと目覚めてという感じです。またセオリーを無視してこの曲では調が繰り返しで何度も変化していきます(これはそんなに深い意味は無いです)。この頃はそのようなお遊びもよくやっていました。

ボーカル曲というと大抵みなさん声しか聞かないと思うのですが、この曲は細部のパートとかにも目をやってもらえると嬉しいです。また、猫の声は宮簀さんがやっていますが、かなりそれっぽくて収録の時に良い意味で意表を突かれました。

仕上がりで心残りなのは最後のサビ繰り返しでダレてしまうところです。繰り返しの3回めで落とすところがどうもうまくいってなくて、ここはこの曲でダメなところだと思っています。

制作過程

この曲も最初はラフイメージから始めています。

こちらの曲はこの段階でLost the Pastよりも明確なイメージを持っていたことがわかります。ただしサビパートだけどうも煮え切らない感じがします。やはりというかあとで完成に持って行く時になかなかいいアイデアが浮かばずに苦労しました。最終的にはまずまずの出来になったかなというところです。

間奏のところはほとんど何も入ってないですが、この時点で漠然としたイメージはありました。ただピアノ系の音符で表現できるイメージじゃなかったのであえてイメージを汚さない程度の音だけしか入れていません。

この曲での重要音源をかきます。

  • オケ関係のほとんど:QLSO gold
  • ソロ弦:Garritan Stradivari solo

特筆なのはソロ弦の音源で、Garritan Stradivariは超名作だと思っていて、現在でもまだ通用する数少ないソロ弦の音源だと思います。今で言うSample Modelingのシリーズと同じノウハウで作られている音源で特許関係の問題で発売停止となり現在は残念ながら入手不能です。個人的にはViennaなんかより軽い上にずっと融通が聞いて良い音源だと思っています。

あとはパラ素材に音源名入っていると思うのでそちらをみてください。全体的にここで使っている音源はGrilled Birdのときと殆ど変わっていません。

過去のミックス素材

Grilled Bird

英雄伝説2よりストッパー