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花ハ踊レヤいろはにほ解説と、耳コピMidi(外部サイト)とか

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楽曲の解析つきの記事です。大分前に取っておいたものも含めて紹介しようとおもったのですが、今回のいろはにほだけで凄い長くなったので続きは次回にします。音感がなくても出来る耳コピの方法とかも紹介したいのですがそれはまた今度にします。

一応念の為にですがMidiは100%原曲忠実じゃないところもあります。理由は和声の細かいところがちゃんと取れないという理由もあるのですが、そういうところは勝手に解釈して変えてしまっている(適当にコード成分を選んでいる)からです。絶対音感がないですしただの能力の限界ですけど。そして明らかにメロが違うんじゃないの?ってのがあったらただの間違いかもしれません。

基本的にコードはスケールの選択によって形が決まります。別に意味合いが同じなら基本的な形でなくてもいいわけです。スケールの選択が同じで重要な成分さえ拾っていれば、正直適当でも細かいコード成分などは(コードネームが多少変わっても)別解釈で構成してもOKではないかと思っています。なのでこういうのは問題ないというゆるい考え方で取っている為に、あえて違う音を選んでしまっている場所もあります。

あと内部データを見れるMidiでなければ参考にならないことがあるので、どうしてもMidiデータにてアップしたかったのですが、自サイトでMidiをアップすることは危険なので外部サイトへのアップになっています。なおアップ先は当方では削除操作が出来ません。

花ハ踊レヤいろはにほ

歌手:チーム”ハナヤマタ” 作詞:畑亜貴 作曲:田中秀和

Midiデータ
http://www.hamienet.com/midi39823_Hana-Wa-Odore-Ya-Irohaniho-some-fixed.html

この曲の存在は最近しったのですが非常に良い曲だと思いました。昨日アップしたオーディオ聴き比べのリファレンスとしても使っています。音もクリアでオーディオ的にも良いですね。楽曲は和テイストかつ爽やかな感じが良いです。しかし切なさの部分や勢いのある部分等、展開で上手く見せているなと思いました。

せっかくですからこの曲を音取りして思ったことをまとめてみたいと思います。既に解析サイトなどもあるようですが、ここでは自分独自の解釈で書いてみます。この曲で感心したのはまず次のポイントです。

  • 非常に印象的になるような展開になっていること。
  • 和のスケール+複雑なコード進行を入れ込んでいる割に、全体では爽やかなイメージを維持している。
  • 細かなシーンの楽曲的イメージと歌詞が展開と上手くマッチングしていること。
  • サビの歌詞とメロディの親和性の高さ。違和感なく言葉としても印象的。これはボーカル曲で極めて重要。
  • 田中さんは隙があればテンション突っ込みたいタイプ。でも明確に計算されている入れ方なので嫌味はありません。上手い!

展開について説明します。

出だしはサビで和スケール。そこからでだしのAメロの歌まではコードがマイナー7thやメジャー7thを軸にして爽やか系かつイージーで綺麗な流れを作っています。ここまでは特筆することはありません。

「それでもひふみ」から流れが代わります。個人的な解釈ではここはかなり突っ込んだテンションを入れましたが、ぐっと流れを変えてやや暗く引きこむような展開です。それまでの爽やかさは少し引っ込みやや陰りのある音のイメージです。ドミナント7th(b9)を使う展開で、これ暗くて自分も好きですが、使い過ぎると陰気になりすぎますので、そこはちゃんと自制してこの場所!という割り切りで必要な分だけの投入ですね。歌詞はなぜか「勢い良くはねて」なんですが、まだここでは飛んでない筈です。今しゃがんでいてこれから跳ねるってイメージです。音からしたらそうでないとおかしいです多分。

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次です。

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ここでは先程とまた流れを変えて上りのクリシェです。矢印で書いてありますがほかの音程はずっと同じですが一音だけメロと一緒に上がっていっています。くらいところから少しずつ期待が高まりますね。「始まる夢は」という歌詞も展開にピッタリです。いい仕事してます!

そしてその次のどんなかたちで弾けます。ここのC7のベースは原曲ではスライドしているので、勝手な自分の解釈なのですが、ベースもCとしてメロと直行にしました。普通ベースとメロの8度直行を途中で入れるのはダメなんですが、この次の流れではずっと平行進行のコードが続きます。その準備段階としてCをあえてこういう風に確信的に置くのも勢いを感じさせて良いのかなと思いました。もちろんオクターブ下げたCにして対位的に逃げるのも良いですけど。

そしてこの後は強い並行進行が続きます。歌詞は踊れや踊れ。これもピッタリです。ここから曲に合わせて間をとってキャラクターが動く様子が見えるようですね。ここでM7とm7を選ぶのは勢いと爽やかさですね。自分なら並行進行はなんでも合うのでドミナントのb13とかよく使います。爽やかさはゼロ、いやマイナスになります。

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次にこちら。散らさないでのところですが、ここの半音下がる並行進行の途中でメロと半音あたっています。でもこれB7(#9)として機能しているので非常に綺麗で必然的な流れですね。まるで並行進行の最後っ屁のように攻撃的なテンションコードへ知らず知らずのうちに誘導するなんて田中さんの趣味が伺えるポイントです(ごめんなさい)。でも自分もこういう入れ方は大好きです。

この後はやることはやったのでひたすら無難でわかりやすいシンプルな流れでサビにつなぎます。しかも上げ上げで盛り上げてつなぎます。

プロの曲ではまず無いですが、こういうところで変にひねってしまうと分かりにくい自己満足曲になりがちなので、こういうところはシンプルにまとめてわかりやすい流れを確保するのが良いですね。ひねるならそこに何か意味があるのか必然性があるのか考えないといけないですね。反省すべき曲が自分もあります…。

次サビです。前半は和スケール+爽やか系コードです。ここは音運びと歌詞のマッチングが大変素晴らしいです。しかもここまでの流れで決めの瞬間以外ではずっとチラ見せだけで封印してきた和スケールをここにきてガバッとこれでもかと披露してしまいます。いやあ計算高いですね(褒め言葉)。

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そしてぱーっとぱーっとの二回目から後半ですが、後半はなかなか悩ましいコード進行です。コードの解説は自分はあまり得意じゃないのでほかに解説サイトがありますのでそちらを見てください。しかしこの入れ方は凄い上手いですね。この場所で伝えたかったことは、元気さ、爽やかさだけではなくそこに悩みや苦労がある、そういう切なさを演出しているように感じました。日本的なスケールと相まってここは影のある感じですね。前後の対比が素晴らしく良いです。

ただ言えることは本当はこの場所でここまでひねる必要はなくて、サビ前半までで十分勝利している曲ですしもうちょっと素直な流れで他の選択肢あったと思います。ここでここまでひねった本当の理由は作曲家の趣味もあるかなと思いました。いや自分もこういう入れ方大好きですけど。

ということで後は爽やかかつイージーに締めて、間奏となります。普通な曲の場合は締めは簡単で覚えやすい流れがいいですね。逆に理不尽電波ならあえてここでドンドン濁っていくとかも不安感を感じさせるのでやり方次第では面白いかもしれませんが。

以上です。

いやあ音楽っていいですね!よく分からなくても、上記に書いた内容を見ながら曲を聞いてもらえると音楽の聴き方もちょっと変わるかもしれません。そしてもちろんここに書いた解釈が正解ってことではないので、色々な見方があって良いと思います。こういう見方もあるよっていう一例ということで参考になればと思います。

次回予告はアイカツのfashon check!&他、です。これもMONACAですね。いい仕事してます!しかし今回ほど内容の有る文章にはならない予定です。取った中で一番関心したのがハナヤマタの曲だったからです。次はサラッとやります。多分。

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