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ヘッドフォン祭2017春-抜粋速報版


とりあえず速報版です。今回はIKオーディオ部のみんなでヘッドフォン祭りに出かけましたっていう体でレポートをまとめる予定です。今回は抜粋版ですが本編は色々な機種をみんなで聞いてきましたのでご期待下さい!

ただしポータブル関係は無しです。すみません。

Re-Leaf E1R

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去年聞くことができなかったのですが、ついに聞くことができました。この日は下のフロアでイベントがあったらしくブースのほうは凄く空いてました。新製品のE3Rは無かったもののハイエンドのE1Rがじっくり聞けたので満足です!

ヘッドフォンは手持ちのLCD2を持っていったのと、音源は備え付けのPCによく聞く音源もあったのでE1Rの音の傾向はよくわかりました。

まずE1Rの特徴は非常にリラックスした上で満遍なく細部まで描写する「自然な描写力」です。中域が非常に透明で深い奥行きがありなおかつ高音も低音も過不足無く出てきています。そしてその特異な性能はDACではなくアンプにあると思われます。なにしろ他のアンプではSATRIを除けば似たような音は聞いたことがないからです。アンプ部が弱いと(DAVEのように)いくらDACが良くてもこのような低音は出てきません。

DAC部はアンプと比べるとややクオリティが劣るのか高音に若干の滲みを感じる事がありました。とはいえ比較すべきDACはDAVEとかそういったハイエンド級のDACなので普通は不満を感じるレベルではないでしょう。MytekのBrooklyn程度との比較ならE1Rのほうが当然ながらDAC性能は良さそうです。

E1Rで特筆すべきなのはその立ち上がりスピードです。上記の自然な描写力はこのスピードが最も貢献していると思われます。普通のアンプではLCD2は低音が重くゆっくりと立ち上がるイメージですがE1Rではそういった違和感がほとんどなく非常に自然な立ち上がりです。

決して「スピード感」などではないです。これは「スピードが早い」ではなく「スピードが見えない」です。そこまでいかなければ自然な音にはならないということでしょう。スピード感などというものは演出レベルであって本物ではない、というE1Rの別格の実力を感じさせます。

ちょうどこれはSATRIアンプでも似たような空気感を感じることがありました。しかしSATRIは電流駆動の良さや独自の世界観ははっきりと感じたものの、同時にアンプの性能だけが高いせいか、それ以外に起因する雑味が目立つ印象があり、仕上がりのバランスとしてはちょっと偏っていると感じるところがありました。見えてはいけない粗が明らかに見えすぎるのです。聞いたことがない音がするのですが、それは聞こえなくていい音です。

それに対してE1Rはそういった部分をより洗練し無駄な雑味をなくしているので仕上がりのバランスが良く音楽の浸透力と表現力が高いです。

ここは非常に重要な差だと思います。一部分だけが異様にハイクオリティですとむしろ余計な部分が見えてしまいます。それによって音楽に集中できないということがあります。だからクオリティを上げるときはスキ無くバランス良くあげていくことが重要だと考えます。その点E1Rはアンプがやや勝っている印象があるもののトータルでは十分バランスの良い説得力がありました。

価格は非常に高価ですが、他に似たような製品がない以上は孤高の製品であると評価したいと思います。

TRIODE CZ-1

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兎にも角にも独特のヘッドフォンでした。

この製品は現代的なハイエンドサウンドを求めてはいけない製品です。音質はレンジが狭めで細部の描写力も低いのですが、そのかわり低音や音の存在感が豊かでゆったりとした音がします。きつい音は絶対に出さないという意図が感じられ、古き良きオーディオという雰囲気です。精密描写はありません。

目的の頭外定位は頭のほんの僅かに外に出るくらいなので、こちらはあまり期待しすぎないほうが良いでしょう。ですがほんの僅かでも外に出るので嘘はいっていないと思います。

もう一つ弱点としては全体的に広がっている代わりに中央定位は薄めで本来の音よりも左右に広げている印象もありました。左右の広さだけでなく中央の定位感を重視する場合にはちょっと不満が出る部分かもしれません。セッティングがいまいち定まってないスピーカのような印象です。

中途半端なハイエンド志向ではなく完全な独自路線なので、合う人と合わない人ははっきりと出そうな製品です。ですが優しくてゆったりした雰囲気に浸りたい人は合う可能性が高いです。

TRIODEはブースの雰囲気も非常に良くて、それなりにみなさん楽しんで製品を作ってるのかなという雰囲気も感じられました。CZ-1のような現代的な流行を度外視したような製品が作れる余裕が会社にあるのでしょうね。

現代ハイエンドに疲れてしまった人は意外とこういう音が合うかもしれません。最高性能や最新を追いかけるのではなくて、もうこれで十分という安心感がそこにはあるかもしれません。ちょうど都会の生活に疲れて郊外に引っ越しするようなイメージです。

以下正式版にてレビュー追加予定

Nmode X-DP10

GOLDMUND Telos

Audeze LCD4

Chord Blu mk2 & DAVE

Mytek Brooklyn

Focal Utopia&Elear