※注意
ここにはイヤホン&ポータブル関係の感想はありません。また、オーディオに関する感想は個人の感覚です。この記事は事実のみをレポートしておりますが、イノキー学園オーディオ部のキャラクターには多少のフィクションが含まれます。
■後半を待っててくれてありがとう!別に待ってなかった方も読んでくれてありがとう!
東方スイーツのPVあがったところですけど、ここで「わかさぎ印のさしみちゃん」をカメラで空気録音してみました。自作音源を自作オーディオで自家発電的に再生・・・。https://t.co/vMVt48KOOL pic.twitter.com/1tJnhPpQJQ
— Innocent Key (@_yohine) May 28, 2017
■引き続き13F
■AUDEZE
「………………………」
[ブチョー視聴中]
よし、こうなったら私らも視聴させてもらおう!!アイヒメお先にどうぞ!
[アイヒメ視聴中]
[ココタン視聴中]
まずLCD2の特徴ですが、下まで伸びはあるがややゆったりとした低音+澄んでいて透明感があり、雰囲気としてはわずかなコクの有る中高音です。低音の量感がかなりあるのでぱっと聞いた感じは低音寄りのバランスに聞こえやすいのですが実は高品質な中高音も特徴となります。奥行きの深さもハイレベルかと思います。
ただしLCD2は駆動力のあるアンプを持ってこないと低音がスパッと切れてしまいスピードも遅いものとなってしまうという生来の鳴らしにくさがあります。良いアンプを持ってきたら下まで伸びる低音となりスピードもだんだん出てきますので、LCDシリーズを使う場合にはアンプはしっかりしたものを選ぶ必要があります。
LCD2のこの傾向は3、4と進化しても基本的に変わることはなさそうでした。
LCD4で気になったのはは能率がかなり低くなっていることです。アンプ側が同じ音量でもLCD4はすごく音が小さいです。こうなるとアンプ側の電圧がかなり高く出力できる機材を持ってこないとまともな音量でならない可能性があります。これはLCD4の最大の注意点になりそうです。
音質は全面的に改善しているとは思いましたが、ケーブルやユニットに高電圧を通して無理やりSNを上げて音質を向上させている印象もありますね。なので価格差ほどLCD2と比較して圧倒的に進化しているとは思えませんでした。
もちろん音のクオリティはLCD4のほうが上です。ですが買い替えたいと思うかと言えばもう一つです。LCD4がLCD3の価格位なら丁度良かったと思います。LCD3のときもLCD2と比較して価格差ほどの違いは感じなかったですね。それだけLCD2が完成度が高かったということかもしれません。
どうしてもこの方向性の音質でより良いものがほしい!って場合ならアップグレードは良い選択肢だと思いますが、既にLCD2を持っていて圧倒するような進化が欲しいならLCD5(予価100万円?)を待つべきかもしれません。
あとこれは音質と関係ありませんがスペースの雰囲気はあまり良くなかった印象です。スタッフさんもやる気がないのか試聴機が一台で基本放置です。お客の方で勝手に聞いて、というスタンスっぽいです。それはそれで聞く方は気楽ではありますが50万円のヘッドフォンを扱う場所という印象は感じなかったです。
■6F
■CHORD
全っ然ちゃうしっ!全っ然ちゃうよね?!むしろなんでそんな風に聞こえてしまったん?!どれもれっきとした商品名やからね?!
「もちろんどうぞどうぞ!聞き慣れた音源の方が評価して頂きやすいですからね!(ニコニコ)」
「あ、お客様、これは手動になっておりまして、ここをこうぐいっと(パカッ)押し下げて頂きますと開きますよ(ニコニコ)」
[ブチョー視聴中]
「先ほどのお連れ様ですね!もちろん構いませんよ。この可愛らしい音源のまま視聴されますか?(にこにこ)」
「いえいえー。音楽の趣味は本当に人それぞれですからねー(笑)」
「ではまずこちらでご視聴ください(にこにこ)」
[ココタン視聴中]
「このBlu mk2は新しく追加されたアップサンプリング機能があるんですよ。これから切り替えますので、ぜひ比較視聴してみて下さいね(にこにこ)」
[ココタン視聴中2]
「もちろんですよ。では先ほどと同じ順番で切り替えてますので、お好みの曲を決めて比較視聴してみてください(にこにこ)」
[アイヒメ、ノーマルとアップサンプリングの視聴中]
DACのクオリティはDAVE単体でもこの日トップクラスのクオリティだったと思います。しかしそこにBlu mk2が追加されることでさらに、そして確実にクオリティは上がりますね。
変わる部分は高域の質感がよりなめらかで緻密になるというHugoからDAVEという従来の延長線上の方向性です。デジタルのザラザラした部分が減ってよりアナログ的になる方向性です。全帯域の例のエネルギー感も若干ですが向上するイメージです。これによる副作用や悪化する場所はなさそうですから完全なグレードアップですね。
とはいえ機材が別物になるような衝撃もなくてごく普通すぎる進化であって、そこには意外性も何もない地味な向上という印象でした。これならデジタルケーブルや電源ケーブルを変えたほうが大きな差がありそうです。
といってもそれらの手段によってこのBlu mk2と同じ音になるわけでもないし変化はあっても進化はありません。あくまで変化が同等以上に起きるという意味であってBlu mk2と同じような進化は他の手段では不可能でしょう。既に現在最高峰クラスのDACであるDAVEが更に上に行くための手段と考えるとBlu mk2は唯一無二の価値があるという考え方もあります。
しかしこの違いに+140万円を出せる人は少数だと思われます。DAVEに行けるならBlu mk2も行けるってものでもないでしょう。すごい頑張ってDAVEに行っているなら、Blu mk2はまたさらに頑張らなければならないです。それに140万円あればほかに色々な投資ができます。ですので既に他にどこも投資する場所がなくなってからの選択肢ですね。他が極まっているなら行くしか無いでしょうが…。
それとDAVEのヘッドフォンアンプ部は最高峰の品質ではありません。DACの性能が高いので結局出てくる音自体のクオリティも大変高いのですが、低音が揺さぶられるような感じはあります。これはアンプ部の問題ですのでDAVEのアンプ部の実力はGoldmundやE1Rほどの性能はありません。
■FOCAL
[ブチョー視聴中 & ココタン+アイヒメ休憩中]
「あの、お客様」
「メーカーのスタッフがフランスから来ていますので、よろしければ聞いてみましょうか?」
「もちろんですよ。通訳のスタッフさん、お願い出来ますか?」
「かしこまりました。 ペラペーラ、ペラペーラ」
「ペラペーラ、ペラペラ、ペラペラーラ」
「確認した内容によりますと、竜巻を表現したか…」
「誰かがクシュクシュっとペンで描いたサインかな、ということでした」
「そうですね、ふふふ」
「はい、こちらとこちらですね。ぜひどうぞ(にこにこ)」
[ココタン&アイヒメ視聴中1]
[ココタン&アイヒメ視聴中2]
Elearは以前にも書きましたがユニットが非常に軽やかにも関わらず低音が非常によく下まで伸びるところが特徴だと思いました。他の帯域も非常に素直な仕上がりで個性的な音があまりしません。非常に良いです。
ヘッドフォンって性能を上げていくと個性的な音になりやすい印象(ちょっと前は高額品でもそういうヘッドフォンばかりだった印象です。LCD2等)なのですが、Elearはクオリティだけ高くて癖の少ないバランスの良さを感じます。
LCD2と比較すると低音はより自然で下までしっかりと伸びており、アンプ側の駆動力によって音があまり左右されない印象です。この点LCD2はアンプ次第で低音の質感も量も変わりすぎます。なのでElearのこの癖の無さと動作の軽快さはアンプを選ばないという点で凄くユーザーにとって利点がある部分です。
ですが実は奥行きの深いところの描写はLCD2のほうが若干いいかもしれません。Elearは若干ノイズっぽいというか広帯域に拡散した振動を感じまして、それが深いところの描写をマスクして見えなくしている印象を受けました。でも気づいた欠点はそれくらいで後は非常に自然な音でした。
次にUtopiaなのですがこれは別格のように感じましたね。Elearの良い所は全て引き継いだ上で弱かった奥行きの深い部分の描写もLCD2を圧倒するクオリティでした。特に中高域の音の明暗がものすごくしっかりしています。中高音の質感が非常に高くしっとりとしながら明瞭な音です。比較するような製品を知らないせいか、音のクセはほとんど感じませんでした。これは今まで聞いたヘッドフォンの中では最高ですね。
Utopiaを聞いたときのアンプはMoonだったのですが、LCD2でMoonを聞いた印象では機器の性能はNmodeと近いレベルです。ただしNmodeのような高域の癖はないので、Nmodeから高域の癖をなくして若干低域よりにチューニングしたらちょうどMoonに近い音です。隣においてあったBrooklynよりは一段上のクオリティですね。音のバランスも良いです。
なのでUtopiaの音が良いってのはアンプが圧倒的に良いってことじゃないです。これはヘッドフォンが良いのだと思いました。Moonとの相性がすごく良かった可能性もありますが、Moonはそれほど個性的な製品だとは思わなかったので、もしヘッドフォンの性能ならば価格を考えなければすぐにでも欲しいヘッドフォンです。
しかし最近は似たような価格帯の製品も出てきているので、一度この帯域の製品で比較してみたいものです。個人的にはLCD4よりはUtopiaが優勢です。
■オマケ
キャスト
ブチョーの視聴感想:yohine
アイヒメの視聴感想:大瀬良あい
その他の文章ぜんぶ:小紺ココ
イノキー学園の校長:ねもさん
一部プロっぽい撮影:にゅまさん